新生 東京パフォーマンスドール

 東京パフォーマンスドールが復活することを知り、一般からの出席者を募る記者発表に申し込んだのが、6月6日のこと。めでたく当選し、6月19日には、CBGKシブゲキ!!(しぶげき)の2列目(最前列はプレス席だったので、一般客としては最前列)に腰を下ろしていた。

 僕自身は1993年8月に開催された武道館公演前後から、先代の東京パフォーマンスドールが好きだった。それ以降に自分が見て楽しむもののベースが、あの時期に築かれたのは間違いない。それだけに、TPDの名前には他人とはあまり共有しづらい思い入れがある。
 僕と同じように、あるいは僕以上にTPDの名前に思い入れを抱いている人達の中には、メンバーはともかくとして、かつてのスタッフが関わっていないものを、TPDとして認めるべきかどうかで意見が割れていたようだ。その気持ちはとても理解できる。
 ただ僕に限っては、政治的にな事情もあるにせよ、見せてくれるものに“らしさ”を感じられるならば、それでいいと思ったし、実際に見てから判断しようと決めた。

 記者発表会の日。アレンジされた「ダイヤモンドは傷つかない」のイントロを聴いた瞬間に、鳥肌が立った。もちろんそれは、ただの思い出補正だ。第一、先代のTPDがこの曲を演じる姿を、僕は生で見たことがない。TV収録以外では、あの7人がこの曲を歌うことはなかったように記憶している。
 その後のメンバー自己紹介、先代のリーダーである木原さとみが登場する映像、最大の出世株である篠原涼子からのメッセージビデオ上映などを経て、最後は「WEEKEND PARADISE」のパフォーマンス。
 アレンジも違うし、振り付けも違う。だけど、それを否定する気持ちには、まったくなれなかった。むしろ、正体の分からない可能性を感じて、もっと見たいと感じた。とくに、脇あかりちゃんを。

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