「ももクロ 秋の二大祭り」と題し、2011年10月30日にShibuya O-EASTで開催された「女祭り」(女性限定ライブ)と、2011年11月6日に品川ステラボールで開催された「男祭り」(男性限定ライブ)の、ほぼすべてを収録したDVDボックス。
カメラの数は少なくないが、フラットな会場であるということもあってか、カメラワークに関しては最低の部類。寄るべきでないところで寄ったり、引くべきないところで引いたりと、見ていてイライラしてしまう。
が、そうしたハンディキャップを補って余りあるほど、ももいろクローバーZというグループが持つ強度は、ステージセットなどが比較的シンプルであるだけに、浮き彫りになっている。
とくに「女祭り」のDisc-2、「行くぜっ!怪盗少女」の間奏あたりは、何度見ても泣ける。本来であれば、有安の背中を馬跳びするはずの夏菜子が、それをしないシーン。ごくごく短い時間にもかかわらず、その判断をしたことの意味や意図を想像すると、どうしても泣きそうになってしまう。このシーンを見られるだけで、このDVDボックスは買い。「男祭り」の「ココ☆ナツ」御輿なんかは冗長だと思うんだけども。
もちろん、体調の悪さからかいちいち反応が遅れる有安の姿を見ると、とても悲しくなるんだけど、それでもやりきる姿勢については、やはり称賛せざるを得ない。
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